怪談 「アパート」

 

この話は2004年に自分のWEBサイトに載せたものです。
経験自体は高校時代ですね。

 

 

 


「アパート」


僕は、幽霊とか霊魂と呼ばれているような超自然的な存在を一応信じている。
この目で見ているからだが。
しかし、人の「霊」が生前と変わらない意識を持ったまま存在しているとは思わない。
テレビやなんかで霊能力者みたいな人が、降霊させて会話するといったようなインチキ、エルヴィスやレノンの霊なんてギャグでしかない。


アレは、生きている人間と同じような”意識(あるいは意思)”は持っていないと思う。
現世に何か強烈な心残りを保ったまま肉体が死亡すると、”念”みたいなものが残るのだと思う。その念自体は人間の意識といったものとは違った形になって、それがたとえば強力な憎しみだったりすれば対象に向かって何かの目的を持っているかのように影響を及ぼすかもしれない。
単に何かの心残りの気持ちが、生前本人が自覚していたかは別にして、強すぎただけでも現世にぼんやりと形?を残して影響を及ぼしてしまうこともあるのだろうと思っている。

たとえば、ソレの姿が見えたときに、生きている人間の方が、「幽霊が出たおかげで、目の前にあったにもかかわらず気がつかなかった沼に落ちずに済んだ」となるか、「幽霊に誘われて進んだら、足を踏み外して沼に落ちた」となるかは、こちら側の”感応の差”みたいなものだと思ってる。
だから、こちらとしては基本的に手の施しようがない。


しかし、人が歩けば風が起きて草木が揺れるように、「何か」だってこの世界を構成している一部だとすれば、こちら側の影響も受けるとは思う。でも、何が作用するのかは知らない。
世に出回っている、除霊だのなんだのっていう類いの話はあまり信じられなくて、そういうことで、蛇口をひねれば水道が止まるように、自分の手でどうにかできるとは考えられない。方法はあるのだろうが、カカシを立てれば済むような話とは思えない。
世の中では、塩や水に効果があると信じられている。そういう場合もあるのだろうけど。

いずれにせよ、「念」というものは意識や肉体とは別に存在はしているということは確かだと思う。それを”魂”とか”霊”とか”呪”とか呼んでいて、現代の「技術」では制御することは難しいのだ。


今一度、「霊」が存在する、それは生前持っていた強烈な思念が残って現世に影響を及ぼすのだ、ということを改めて考えてみると、果たして”充足した死”を迎える人なんて何人いるのだろうかとも思う。だとすると、僕らが今生きている世界は、其処此処に心残りが転がっているずいぶんと危なっかしいところのように思える。

だから僕は、人の身体を離れた「魂」は、どこかへ流れて行き、そして霧散してしまうか、あるいはやはり別の世界へ昇っていくのだろうと思っている。そうして別の世界へ昇って行く途中、人の世に触れてしまうこともあるのだろうと思うことにしている。

 


さて。
知人のひとりにMTさんという人がいた。えーと、15年以上前の話ですが。


MTさんの住んでいるアパートは駅から少し離れた古くからの住宅地にあって、2階建て軽鉄筋。どこにでもある単身者(あるいは二人暮し)用の安っぽい小さな建物だった。
民家と民家の間の狭い路地、舗装されてない雑草の生えた道に、敷石が等間隔で置いてある上を歩いていく奥まった土地にあって、辺りはしんと静かで街の真ん中に住む僕にはずいぶん寂しい感じがした。


鉄製の階段をガンゴンいわせながら2階に上がって奥から2番目がMTさんの部屋だった。
ここからちょっと変わってる。
確かひとつの階にあるのは4、5戸だったと思うのだが、その各扉の両側部に茶碗が置いてあるのだ。ガラスコップの所もある。
中には水が張ってある。
初めてMTさんのところへ行ったとき、先輩から、「これ、こぼすなよ」と言われた。
「なんスか?これ」と訊くと、「まじないらしいよ」と言われた。
そのときは初めての訪問で、打ち合わせる話が大事だったので茶碗のことは聞きそびれた。僕はその日、バンドの練習があったので先に部屋を出た。スタジオに行って茶碗の話をすると、メンバーのひとりが、「それってお清めの水じゃないのかな?幽霊でも出るんじゃない?」と言った。
僕はそういうことに疎いので、普通は塩を盛るんじゃないのか、と思ったが、それとこれとは意味が違うようだった。


それからちょくちょく々MTさんの部屋には遊びに行ったが、何となく聞きそびれて、何のために茶碗が置いてあるのかずっと不明だった。縁起担ぎかなにか、特定の宗教の儀礼かなにかだと思ってたところもある。
何度も行けば、いつも置いてある物なんてあまり気にならなくなった。

 

あるとき、(僕は酒が飲めないので)ほとんど参加したことのなかった飲み会に出席せざるをえなくなった。あまり付き合いの無い連中だったのだが、顔つなぎのために行った。
若いときはよくあることだが、飲む飲まないで絡まれてケンカになり、そういう場では飲まない方が立場が弱かったりするので先に帰ることになった。


店を出てこのまま帰るのもシャクだと思い(飲めなくても飲み会に出て、ケンカをすれば気分が高揚するのだ)、自宅とは反対方向にあるバイトの同僚の女の人が一人で住んでいるはずのアパートに30分ほどかけて歩いて行った。
前々から「遊びにきて」と言われていたので、スケベ根性丸出しで行ってみたのだが、一度だけバイト帰りに部屋の前まで送って行ったことがあったキリで場所が思い出せない。思えば電話番号も知らなかった。
(当時の僕は両親と同居していたので、電話番号を交換するような習慣があまりなかった)
あまり馴染みのない界隈をウロウロし、空振りを愁いながらそれでもまだ家には帰りたくなかった。そこでふとMTさんのアパートもそう遠くはないことを思い出して、行ってみることにした。
午前0時をまわっていたので電話するよりもまず現地へ行ってみて、電気が消えているようだったらそのまま帰ろうと思って歩き始めた。


ここまで書いてふと思ったが、昔は特に約束せず人の家を突然訪ねてもあまり異常な行為ではなかったはずだが、今はありえないだろう。地元だけで親密な関係を築いていた田舎のコミュニティを遠く離れ、今はケータイの時代となったのだから。


奥にアパートがある路地の外灯はひっそりと暗く、辿りつくまで足元がほとんど見えないが、何度も通った道なので困ることはない。建物が見えてくれば壁面にこれも暗いが常夜灯が灯っている。
夜も深けて、あたりはいつも以上に静かなので、ことさら気を使ってソロリソロリと静かに静かに階段を昇る。上がると各扉の前には相変わらず清めの水が張ってある茶碗だのコップだのが置いてあるのが見える。が、一番奥の部屋の扉の前には無い。そういえば奥の部屋は前々から置いて無かった(後で訊いたら、ずっと空家なのだということだった)。
各部屋のドアの隣りは台所の窓で、MTさんの部屋は、曇りガラスごしに薄ぼんやりとその奥にある居間の電気がついているのが分かる。テレビの音らしきものも聴こえてくる。
起きていると確信したのでドアをノックした。応答ナシ。
さすがに強く叩くのは近所迷惑だと思ったので、何度か静かにノックしたのだが、一向に出迎える気配が無く、何とはなしにテレビの音が少し大きくなった気がしただけだった。


仕方ないので通りに戻り電話ボックスから連絡を入れた。
「すみません。寝てました?」と訊くと、すぐに「あれ?もしかしてオマエ今俺の所に来た?」と言われたので、ハイ、電気がついてたので起きてると思ったから、と言うと、「そっか、スマン、スマン。来いよ」と言ってもらえたのでお邪魔することにした。


アパートに戻ると玄関灯がついていてMTさんが扉を開けて待っていてくれた。
「悪いな。夜中だったから間違いかと思って」と言われたので、「すみません、ご迷惑でしょうからすぐ帰ります」と言うと、「いや、いいんだ。ゆっくりしていけよ。腹減ってないか?」と優しく言ってくれた。
そして、部屋へ上げてもらい冷凍食品の餃子をつつきながら、いろいろと話しつつ夜はさらに深けていった。


しばらくして、僕がとあることで落ち着かない気分になっていると、それを感じ取ったらしいMTさんが、今までとは違う顔で話をはじめた。


以下はそのときを思い出して、MTさんが僕に話す形で書く。

 

ドアの前に水張ってあるだろ。あれ、何でか話したっけか?
まだだよな。
俺、ここに越してきて半年になるんだけどさ。
最初の晩よ。
夜中の2時だか3時に誰かがドンドンドンとドア叩くんだよ。
その日は遅くまで荷物開いてゴタゴタやってたから、下の人が文句でも言いにきたかとか思いながらさ、ドア開けたんだ。
そしたら外には誰もいねーの。
そんで真夏なのにゾワ~っとした空気が、風じゃなくて圧力みたいなのが入ってきて。
なんか押された感じがしてさ。

「あ、しまった、中に入られた!」って思ったよ。

そんでこっち(部屋)の方に振り向いたらバンッ!ってそこらじゅうの電気消えてさ。
そこの襖がガーっと開いて(話していた居間の隣りの寝室の扉のこと)。咄嗟に逃げたよ、ヤベー!っつって。そのまんまにして。
鍵なんて持ってないから開けっ放しよ。こえーじゃん?
行くとこないから駅前で時間つぶしてさ。
そんで次の日の朝に戻ってきて部屋入ったら、散らかしてた物が全部壁の方に押しつけられてて。歩く道みたいにこういう感じに(手で道を作るようなジェスチャー)畳が見えてて。

なあ。気持ち悪いよな。
だから、不動産屋に文句言いに行こうと思って行ったんだけどよ。
不動産屋の前まで来て何っつっていいんだか分かんなくなってさ、幽霊出ました、なんて言えねーよなーとか思って。なんか恥ずかしくなっちゃってよ。そんで言えないまま帰ってきて。
俺、もともと霊感あんだよ。
霊感あると、まず居るか居ないか分かるじゃん?
だからこの部屋契約するときは何も感じないから心配してなかったんだけどな。
で、帰ってきて、そんときは居ない感じだから、夜中はドア開けないことにしようと思ってさ、いったん外に塩撒いて様子見ることにしたのよ。

そんで夜になって。
前の晩は駅でウロウロしてっからほとんど寝てねーじゃん?
何か来る前に寝ちまえばいいと思ってウォークマン聴きながらすぐ寝たのよ。
そしたらな、夜中息苦しくて目が覚めたら、閉めてたはずの襖が開いててこっち(居間)が見えてんのよ。
そんでこのテーブルのココんとこ(自分が座っているところ)になんかボンヤリとさ、いるわけ。
俺、メガネ外してるしよく分かんなかったけどよ。
そいつが立ったり座ったりしてんの。背筋がピンとしたまんま、スーっと立ったり、スーっと座ったり。
人じゃねぇっつーか、人の形しか分かんなくてさ、白くてボンヤリ光ってる感じで。
すげえカビ臭くなってさ。
そっから(寝室から)見ると窓の方向いてるから横向きで。顔とか分かんないんだけど、横向いてるって感じがしたな。
で、時々窓のほう行ったり台所のほうに行っちゃうから見えなくなんだけど、なんかあ、ミシ、ミシっと音すんのな。歩いてる音じゃなかった。
止まるたんびに重さがかかってるって感じだったな。
こっちは怖いからよ、もう息止めてジーーーっとしてたさ。
そのうちドアがバタって閉まる音がして。気配が消えた気がしたから少し待って布団から出て。5時だったか。
それから毎晩。
必ず夜中にノックすんだよ。コンコン、コンコンって。
俺は無視して寝ようとしてんだけど、そのうち金縛りっつーか、ほんと息苦しくてよ。寝不足になるし。
気持ち悪いし。
病気になりそうだったよ。
いや、怖いけどよ、何度か幽霊見た経験はあったからな。
とにかく引っ越したばっかりだから金なんかなかったからなあ。

そんでよ、ある日。1週間ばかししてからだったかな。
ウチ帰ってきたらさ、今みたいにドアんとこに茶碗があって水が入ってんのが見えて。うん、ウチの前に。
中入って分かったんだけど、親が置いてったのよ。

その頃って俺、親父とケンカして家出てっからさ、3年ぐらい会ってなかったのよ。引越したから一応、お袋には電話だけしててさ。
そしたら、来たみたいなんだよね。二人して。俺は仕事行ってっから会わなかったんだけど、手紙が置いてあってさ。

「お父さんが方角が悪いと言うので、お水を置いていきます。毎朝、必ず汲み替えること、絶対にこぼさないことだそうです。それを守れば、病気にもならないし、あなたにも運が向いてくるとのことです。身体に気をつけて」

なんて書いてあってな。
もし、俺がそーゆー体験してなきゃ、なんだ?って内容だけど、「ああ、分かるんだなぁ」とか思ってな。
それから毎朝替えてんだよ。
そのおかげでまったく出なくなって、夜ぐっすり寝られるようになった。
ああ、うん。
まさかオマエが来るとは思ってなかったからよ、ちょっとビビったよ。
水効かなくなったかっ!なんてな。
あはははは。まあ気にすんな。オマエは悪くねーよ。

(そしてふとMTさんはコチラを見つめた後、真剣な顔で次の話をはじめた)

ここだけの話。これ絶対誰にも言っちゃダメだぞ。
○○いんじゃん?アイツ、去年バイクで事故ってキンタマひとつ潰れたって話、知ってんだろ?カーヴ曲がり切れなくて、ガードレールにぶつかって飛んでってよ。
股間を指差しながら)ここんとこが標識にぶつかったってやつ。
あれな、実はな、外の茶碗ひっくり返したからなんだよ。誰も気づいてないようだけどな。
ウチで飲んでさ。4人で来てて。酔っ払ってて、俺は先に寝ちゃって。
朝なったら皆帰っちゃってて。そんで水取り替えなきゃいけねーと思ってドア開けたら倒れてんのよ茶碗が。
ヤベーっと思ったけど、何で倒れたのかも分かんないからさ。すぐまた水入れて置いたんだけど。その日の夕方にバンドのメンバーから電話もらって。
昨夜、帰りに○○がバイクで事故ったって。
かなりひでえ事故だったらしいけどな。
まさか言えなくてよぉ。一応元気になったからいいけど。
だから、おまえも言うなよ。

 

 

 


(そうしてひととおり話してくれた後、MTさんは僕にこう言った)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「おまえも見えるみたいだから言ったんだけどよ」

 

 

僕のいる位置は部屋の奥で、MTさんは食べ物や飲み物を持ってきやすいように台所に近い場所、出入口に背を向けて座っていた。
僕はMTさんと対面していたので、MTさんごしに台所から玄関が見えていた。
台所の曇りガラスの向こうが玄関灯の明かりでぼんやりと明るい。

 

 

そこをひっきりなしに行き来する「何か」の姿が僕には見えていたのだ。


音も無く、歩いているふうではない、ふわふわした動きだった。
時には玄関灯を被さってしまうのか、外が真っ暗になり影が濃くなったかと思うと、煙のように霧散してしまうこともあった。
近くなる感じや遠くなる感じもあった。
そして不思議なのは、決して形が分からないのだ。
人のような形ではあるのだが、曇りガラスの向こうにいるのは人じゃない。上がっているのか伸びているのかといった上下の動きや、当たっている光によって見える色とも違う不思議な白色をしている。
複数いたような気もする。
とにかく僕はそれらを見て、落ち着かない気持ちになったのだが、視線でMTさんは気づいたらしい。だからさっきの話をしはじめたのだ。

「入っては来ないから気にすんなよ。普段は玄関の電気つけてないから中から見えることはあんまり無いんだけど。おまえが来たときにつけたの忘れてた」


MTさんは、もう慣れたから怖くない、と言っていた。
そして、実は僕もこういった経験は初めてではないので、台所と居間の扉を閉めてもらって見えなくなればあまり気にならなかった(一人だったらキツかったが)。

「今から帰れ、とは言わねーからよ」とMTさんが笑って言った。
ほんと、それは冗談じゃないけど。

 

自分に特別な能力があるわけでもないし、知識があって調べたわけでもないのだが、あのアパートは「何か」の通り道だったのではないかと今は思っている。
「良くない場所」というのは、敏感であれば四六時中ただならぬ雰囲気が漂っているのが分かるはずだ。あのアパートは寂しい感じはしたが、別に居心地の悪い空気は漂っていなかった。
もし、あの場所に固着した強烈な”念”があるのなら、茶碗に水を張っただけのことで効果があるとも思えない。
きっと、あそこはちょうど何かのコースと重なっているのだ、くらいしか思い浮かばない。
まぁよく分からないが。
(詳しくは書かないが、MTさんはその後もあのアパートに住み続け、結婚後に不幸に見舞われた。それからようやく引っ越して、今は幸せに暮らしている)


実は後で地図を開いて調べたこともある。でも、僕は専門家でもなんでもないし、風水的なものも信じていない。
なので結論はない。


一応、何を調べたのかだけ書いておきます。
アパートの場所。地形(主に山と川)。古い墓地と新しい墓所。古い宗教施設。
そういうものが原因になるかどうかは分からないが、関係していることは確かで、僕も少し影響を受けたことがある。
その話はまたいつか書くかもしれません。

 

 

余談だが、そういう「何か」の存在を明確に捉えて、気のつかない人間に教えてくれるものもいる。犬だ。
犬の感知能力というのは、野生を遠く離れても未だに驚くべきレベルの高さを誇る。
人間に聞こえない音も聴こえるのだから、見えないものが見えたって不思議じゃない。
さらに、大抵はそういうものの影響を受けずにいられるらしい。
遠ざけられる力があるかどうかは犬によると思う。気になって追い出すような力があれば出来るだろうし、気になってもどうにもできないかもしれないし、気にしないかもしれない。

たとえば僕の小学校時代の担任のK先生が飼っていた犬などは、予知能力があって何度も飼い主を助け、「バケモノ」(と先生は呼んでいた)から先生を守ってくれたりしたらしい。

すべての犬にそういう能力があるのは知らない。
ウチの犬にそのへんの能力があるのかどうか分からない。
たとえば夜中に何もいない方向へ向かって吠えたりすることがまったく無い。あまり気にしていないのかもしれない。
あるいは寄せつけない力でもあるのかもしれない。ウチには何も起こっていないようだ。

 


2019年現在

実はですね、書いてないことがあって。
文中に出てくるMTさんというのは盛田さんという人で、当時で20代前半の広告代理店みたいなところに勤めてた人なんですが、地元のバンドのライブを趣味でブッキングしてたボス的な人だったんです。まあ、それはいいんですが。

盛田さんが当時言ってたのは、じっさいには「覗き込まれた」そうです。
寝室で布団で寝ていて、夜中にふと目を覚ましたら、「それ」が覆いかぶさるようにこちらを見ていたことがあったとのことです。僕はそれは想像してけっこうビビりましたね。
それって割と直接行動じゃないですか。
直接行動になってくると何かしら現実的な「コト」が起きる場合があるので、そうなってくると以前に書いた「丸コゲ」の話とかになってくる。解決が必要になっちゃう。
前の「学校の怪談」は僕は電子メールの話をすることがコミュニケーションになっててちょっと強引でしたが行ってもらえることは出来た。
だから「非常に強い執着」的なものが残ってしまって、それにたまたま感応してしまった場合、そしてそれに「向こう」が気づいたときですよね。
そこからは面倒だよなあって思いますね。ってなんかすごいインチキくさい話してますよ。

盛田さんは「念じた」って言ってました。
詳細はさすがに忘れました。「もう行って下さい」ということを毎晩懇願したんだったかな。目をつぶって心の中で唱えたらしいですよ。


この話が本当かウソかはどうでもよいし、そういうものが存在(?)するかどうかもどうでもいい感じです。
世の中は不思議なことばかりだし、他人は何を考えているか分からない。
現実には、人為的な力によって「動かされる」ことの方が圧倒的に多いわけで、そっちの方が気を使いますよ。


って何を病んでるんだ俺は(笑)。