映画の話をどこからやるか考える



映画の話っていうのもまあまあどこからやるのかというのは考えます。



以前のエントリー「うたかたの日々」で本について書いたんですよ。

僕は相手と自分とのサムシングを確認する本を持ってるって(そんなこと書いてない)。

いろいろ書き連ねることはあるけど、長くなるし聡い人にバカにされるのでやめます(笑)。



それぞれのフィールドがあるじゃないですか。

スポーツマンとか、キャンパーとか、犬飼いでもいい、なんかさ。そうですねえ、自分を提供できる分野って言うんですかね。まあ「価値」と言ってもいいです。

僕はどうですかね。まあ別に人は多面体なのでいろいろあるんですが、このブログでの僕の人格は音楽と本が多かったですね、今まで。いや、単なる駄話が多いか。

ただ今までは割とぶん投げて終わりにしてきましたね音楽も本も。



音楽はねえ、たとえば僕にサム・クックのこととか語らせます?それ僕の恋人だったとしてもイヤだと思いますよ?(苦笑)

知ってました?エルヴィス・コステロの曲、1曲紹介するためになんかすげえ長いエントリー書いたんですよ。「愛と平和と相互理解」っつってね。あれ、最初の方になんか言葉のこと書いたふりしてますけど、何のことはない曲が好きだったっていう話ですからね。

 

本もですね、「うたかたの日々」でグダグダに長話して肝心の物語の内容に一切触れないっていう。まあ、そういうことですよ。

モトカノに言われたことありますよ。「あなたは仄めかすのよ」って。

だから興味深くて面白いときもあるんだけど基本イライラするみたいですね!(笑)




ただですね。僕はあなたに書いてるんですよ。うわー気持ち悪ーい。

いや。だから、このブログを読みそうな人の人格の想定みたいなものはゼロではないんです。そうするとですね、僕は単なる普通の人なので文体とかこんな感じで、ブログ(ネット)用に自分を作ったり出来ないので、逆に僕自身がダダ漏れになるんですよ。

だって見て下さい!誰も俺の話を途中で遮って奪わない!好きなことを好きなだけ書ける!しかも!ツイッターと連動してなくてブログという形式自体がけっこう敷居が高い上に辺境なので、

 

あんまり人が来ない・・・。



まあまあリアクション無いから震えてますけどね。

それがいいんです。たぶん読みたい人はどこからかやって来て読んでる。





それでですね。冒頭の話にやっと戻るんですが、これからは映画の話もやっていこうと思ってもいるのですよ。

ただねー、難しいッス。

本の話はすっかり吐いた。あれはあれで成立したと自分は思っているので今後もどんどん書ける(書けない:「ロリータ」)。

音楽の話もしばらくすると出てくる。やるよそりゃ。すべてはタイミングです。日記じゃないんで。



それでまあ何から始めるかというところの話でした。映画ですね。

 

まずお前の腹を見せろよって言われたら、僕は「タクシー・ドライバー」と「狼たちの午後」と「ゴッド・ファーザー(Pt1、Pt2)」を挙げますよ。

デ・ニーロ、パチーノ、カザールですよ。

でもさ、俺別にそれを人に押しつけたいとはぜんぜん思わないわけ。

僕は本も音楽も映画も、好きなものは繰り返し摂取するタイプ(依存症気質らしい)なのですが、そんな「タクシー・ドライバー」なんか何回とは言わないけどさ、少なくとも「ブラックホークダウン」の方がぜんぜん繰り返し観てますよ。そこに意味はないです。回数にはね。

そうですねえ、音楽でも稀にありますね。僕はジャニス・ジョップリンが大好きなんですが、彼女の(いたグループの)最高傑作ともいえるアルバム「Cheap Thrills」は年に1回ぐらいしか聴かない。大好きなアルバムですよ。ただ、「今日はジャニスの日だな」っていう自分のタイミングがあって、向き合える態勢が整ってないと聴けない。もったいなくて。

サム・クックのハーレムスクエアもそれに近いですね。ただ、サムのアルバムはもう身体の一部なので(何言ってんだコイツ?)割と大丈夫かな。アルバムを通して聴くとなると、その時間は全神経を使い果たすぐらいそれに集中したい。そういうことです。

映画もそういう作品の種別?(本もそうですけど)、ありますよね?

 

僕は先ほど、好きなものは何度も繰り返し求めるタイプの人間だと書きましたし、じっさいそうで、気に入ってる地下アイドルの音源なんて毎日毎日何回聴くの?ってぐらい正にヘビロテしたりしますけど、それとは違う愛で方もあって、映画の場合だと数年に一度しか観なかったりするのに愛してやまない作品とかもあるわけです。

 

(逆に僕にとって不思議なのは一度観たものを基本的に二度と観ない人とかいますよね?少なくとも普通はすぐには何度も観ないらしいんですが、そうなんですか?僕は物事を構造的にとか見られないのでとにかく夢中になって観るから大体「あの瞬間」良かったよね?みたいなことしか憶えてないんです。だから何回も観ないと映画全体が分からない(笑)。いや、筋は分かるよ)

 

あとバイブルの話はちょっと違うので、その話は置いておこう。




ちょっと悩みましてね。

映画の話をするけど、僕がアヴェンジャーズの話とかしても面白くなさそうじゃないですか。

あ、この前「カーマイン・ストリート・ギターズ」っていうものすごい地味な映画を観てきましたよ。公開初日に。

僕はとても興奮してしまいましてね。いや、映画自体は何のストーリーもない日常を描いたノン・フィクションなんですが。素晴らしかったです。僕はもうその場で踊らんばかりに興奮してたら彼氏が呆れて「え?そんなに?」って言ってました(苦笑)。

僕は映画情報サイトのインフォメーションでその映画の存在を知って、そこにロバート・クイン(今はロバート・クワインと表記するのが正しい)の名前を見つけた瞬間にもう観ることを決定したのですが、ロバート・クインは出て来ないんですよ。もう亡くなってますから。

知ってます?ロバート・クイン。マウント取りますよ?まあ知らなくて当然の人なんでいいんですが。ギタリストです。この人がいたかいないかでロックの歴史が違ってた。そういう人はたくさんいますが、確実に景色を変えた人のひとりです。それは巡り巡ってあなたの聴いている音楽にもちょっぴりは関係してるんですよ。

 

そういう人たちがふらっと出てくる映画でした。ビビりますよ。ぎょえーって。

ロバート・クインは出て来ないんですが、エスター・バリントが何の肩書もなしに画面に映ったときは腰が抜けるかと思いましたね。大袈裟過ぎんだろ俺。

いや調べてみるといいです。エスター・バリント。日本語の情報ほとんどないから。

あるのは、映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に出演した。ぐらい。

この映画が日本で公開されたのが30年以上前ですよ。それ以降よく知りません。大体ストパラ自体が所謂娯楽映画じゃなかったですからね。おしゃれピープルに食いつくされました。いや、いい映画でしたよ?内容はいっさい憶えてません。エスター・バリントだけ見てた。

その愛するエスター・バリントがさ、突然出てきたんですよ!ギター片手に!

30年ぶりですよ僕からしたら。

ほぼ同年代ですよ?すげえ、ぜんぜんナチュラルに美人なの。普段着な感じでさ。ちょっと近所だから馴染みの店に寄ったけど、って感じで。カッコいいの。

ドキドキしちゃった。

 

アヴェンジャーズじゃこうは語れないッスよ(笑)。

その代わり誰もついて来れないっていうね・・・。



僕は評論家じゃないし、表現者でもないんで、個人の体験をただこうやって書くだけなんですが、それでも改めて読んでいる人に何かをお勧めするときは、そこは悩むんです。

感想文書くと上記みたいなことになって誰も意味分からなくて手が出しようないですよね。

不親切すぎる。

 

もう少し親切に、これは素晴らしいから観た方がいいよ、ってね。お勧めしたい。

 

でもですね、それはもう信頼関係しか無いんですよ。

人はそれぞれ審美眼やら価値観を持ってますから、それで自らの意思で選べるし、情報は溢れるほどある。あとはその信用できる筋からお誘いしかないと思いますね。

気楽にね。あれ、いいらしいよ。って。普段ああいうこと言ってるアイツが言うなら面白いかもしれないってね。そこの関係性ですよ。

 

もうそれしかないかな。