CA京香編

 

2010年5月にmixiに投稿した日記を転載します。
※ちなみにこの当時は今みたいに痩せてました。

 

 

出張帰りの飛行機は足が伸ばせる非常口の所に取ったんだけど、真向かいにCAさんのシートがあって向き合うわけ。このCAさんが全盛期の鈴木京香似の美人で、夕方の中途半端な時間だからか俺の座ってる列は他に誰も来なかったから、今日は”当たり”だと俺は思ったっスよ。
CA京香が俺に、「非常口付近のお客様にはなんちゃらかんちゃら」と非常口のところに座ると緊急時に協力しなくちゃいけない決まりを知ってるか?と訊いてきたので、「あ、分かってます」と答えといた。


さて、離陸後、飲み物のサービスがあった。
CA京香とは違う”標準の美人”のCAさんが俺に笑顔を向けたので、コーヒーを頼む。ちょうど今、スターバックスのコーヒーがサーブされるんだけど、その標準CAさん、「お砂糖とミルクはおつけ致しますか?少し濃い目のコーヒーになっておりますので、ふだんアメリカンを飲まれているお客様ですと濃くお感じになるかもしれません云々」と言っていたが、ふだん濃い目のコーヒーに慣れているので「大丈夫です。ブラックでお願いします」と答えた。そしてその後新聞を読みながらエコノミー席でゆったりとコーヒーを楽しんだ。
飲み終わったので標準のCAさんが通りがかったときに紙コップを返そうと差し出すと、「いかがでしたか?少し濃くなかったですか~?」と訊いてくるのはいいんだけど顔が近い近い。もうチューの距離だよこれ。
あれだな、普通はシートとシートの間に挟まれて斜め横から顔を近づけて話してくるんだけど、俺の席は正面が広いスペースなので、真正面から近づけるわけで、それがなんか必要以上に近い感覚を生み出しているんだと、分かってるっつーの、別に俺とチューしたいから近いわけじゃない。よね?したかったのかな・・・。したかったかも。かもじゃねー。
まずこれ第一勘違いエピソードね。これ大事。ここで俺に勇気と自信と純真さがあれば、チューの距離でもっと「お話し」できたはずなんだけど、ナオンの前ではからっきしダメな俺様は”弱気と邪心と羞恥心”の殻に閉じこもってるわけですから、「いや美味しかったですよ、ごちそうさまでした(キッパリ。はいこれゴミ)」みたいな、会話続かねえ~みたいな返しで終わったわけです。
いやさ、だからさ、俺はそんなに顔を近づけられるとちょっとドギマギするわけで、ぜったいそんな意味じゃないって分かってても、なんか顔を近づけられたら心も近づかなくちゃいけない気が、気だけはするわけよ邪心があるから(苦笑)。でもけっきょく勇気はないから引くわけ、っつーか引くも何もないんだけど、気の利いた会話とか弾まないわけですよ。だって知らない人とお話しちゃいけないってママンが言ってたもん。


さて、着陸態勢に入った。

CA京香さんがやっと俺の向かいに座った。マブいな~。やっぱスッチー憧れだよな~とチラ見チラ見チラ見チラ見(それはガン見という)。もう新聞記事の内容なんか頭にぜんぜん入ってねーの。

で、無事到着。
俺はシートベルトを外して荷物を降ろした。まだ前がつかえているのでいったんシートに座る。するとCA京香さんが、「本日は非常口のなんちゃらご協力有難うございました」とほがらかに話しかけてきた。なんで話しかけてくるのっ!?俺がイケメンだから?ねえ、俺がイケメンだから?←

そしてさらに、

京香「今日はお仕事お帰りですか?

俺様「はい、帰りです」

京香「博多には何泊されたんですか?

俺様「あ、一泊だけです」

京香「そうですか~

俺様「今日はもうこれで仕事終わりです。このまま帰ります」

京香「まあ!お早いですねっ!

 

***ここで勇気と自信と純真さを出す!***

 

俺様「はい。今日は早く帰れて嬉しいです。ところでCAさん、上着のボタン真ん中がちゃんと嵌まってないですよ?」

京香「あっ!すみません。有難うございます

俺様「いやあ、あなたみたいな美人なCAの方の人間らしさみたいなものを見れて得した気分です(笑。」

京香「(赤面気味で)お上手なんですね。楽しんでいただけて有難うございます。でも言い慣れてらっしゃる感じが致しますよ(笑)

俺様「いやいやいや、こんなふうにCAさんとお話しすることなんてないですよー。声を掛けてもらったからってことと、こんなに美しいあなたのボタンが嵌まっていなかったことの奇跡ッスよ。とても嬉しいです。疲れがスピーンと吹っ飛びましたね(笑)」

京香「本当にお上手でらっしゃいます(笑)」口に手を当てて笑う。

俺様「いやもうマジで。ANAに感謝です(笑)。上手ついでじゃないですが、言いますけど、今日はお仕事何時までですか。終わったらお食事しませんか?中目黒に若いシェフがなかなかの料理を出す小さなビストロがありましてね、よく行くんですが、美しいあなたを連れて行って自慢したい!」

京香、一瞬の沈黙の後、「・・・今日のフライトは終わりなんですが・・・

俺様「じゃあ是非。ワインもいいのが揃ってるんですよ!(ウソ。知らない)」

京香「・・・8時には終わると思いますが。本当によろしいんですか?

俺様「もちろんです!嬉しい!制服を着て髪をアップにしている今のあなたが、飛行機を降りるとどんなふうなのかすごく興味があります。髪をおろしてもきっと美しいんでしょうね(ウットリ)」

京香「なんか本当に言い慣れてらっしゃるぅ(笑)

俺様「誓って言いますが、初めてですこんなこと言うの。ちょっと待って下さい。(名刺を出して)ここに電話番号を書いておきます。仕事が終わったら連絡して下さい。申し遅れましたが私、〇〇と申します」

と名刺を渡す。

京香「鈴木です。本当によろしいんでしょうか

俺様「よろしいも何も!僕も勇気を出してお誘いしました。そして料理は保証しますよ。もしかしたらフランス料理なんて食べ慣れてらっしゃるかもしれませんが、あそこは美味いです、是非連絡して下さい待ってますから。今日の仕事の打ち上げしましょう!」

京香「食べ慣れてなんかおりません。打ち上げ・・・分かりました(笑)

俺様小さくガッツポーズ「お腹空かせて来てくださいね」

京香「はい。では後ほど


***勇気と自信と純真さが結実した!!!***


俺様「はい!ではお先に失礼します」


ということで俺は一番最後に機内から出るため歩き出した。
振り返って小さく手を振ると、彼女はテレた笑いを浮かべて腰のあたりで小さく手を振ってくれた。


なんということだ!!!

スッチーをナンパしたぞ!!!

俺はスーパースターだ!!!!(意味不明)

ということで、今、連絡待ちです。

 

 

 

 

 

 

 


ってなことがあるわけないわけで。


頭おかしいな完全に俺。っつーかさ、「仕事終わりですか?」のくだりは本当(で、ボタンも嵌まってなかった)なんだけど。

***ここで勇気と自信と純真さを出す!***


からまったくの妄想です。

なんでさー、仕事終わりですか?とか踏み込んでくるわけー?っつーかこれなにいわゆるただの世間話?なんでさー、俺に世間話とかすんだよー、もう二度と会う事無いんだから待ち時間に少々気まずくても黙っててくれよ~、親切に話しかけられるとキョドるんだよ俺はー、その場から逃げたくなるんだよー。←なんでだよー<俺。


でもこの妄想でひとネタできたから良し。妄想という名の練習です。反射神経鍛えるぞー!(後ろ向きなのか前向きなのか自分が分からない)


いずれにせよCA京香は超美人だったし、幸せで素晴らしいフライトでした。

 

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