2019-01-01から1年間の記事一覧

天使の話

あの子は新宿にいた。 三崎で彼女と初めて写真を撮った。 それからずっと、彼女は俺の天使だった。 二人の間に言葉はいらなかったし、俺たちの間にはロックがあった。 あの子は俺の天使。 天使はいつも俺の近くに寄り添っていて、掴むことが出来ない。 彼女…

5年後の秘密

秘密というものにも種類があると思う。 「誰にも知られたくない」ものは秘密ではなくて忘れてしまえばいい。 公には出来ないけどプライベートな場でなら言える。程度のことはまったく秘密ではないな。 親には内緒。これは秘密的ではある。 本当の友達にだけ…

ジョーカーその前、その後?

仕事場における人間について書こうと思ったら、止まらなくなったのでこれ単なる愚痴じゃん?となったのでお蔵入りになりました。 映画「ジョーカー」については、やはり体験だったなあと思ってます。そして体験が終われば終わりだなという感じもありますね。…

映画「ジョーカー」

以下の文章は10月7日の月曜日に書き始めました。 俺が病んでるかとかもうどうでもいいじゃないですか。 そこらへんはあなたから見た私、僕から見た世界、の話よ。 で、映画「ジョーカー」を観てきて何やら書くんですが一切配慮しないので申し訳ない(笑)。 当…

美樹さんと洋さんの記録

脈略も無く突然思い出した。 あれは確か17のときだったな。 前段から始める。 中学2年生のときに、私立の有名なお嬢様学校から俺たちが通っている公立の中学に転校してきた3年生がいた。俺が住んでた団地から歩いて15分ぐらいのところに割と大きな整形外科医…

映画の話をどこからやるか考える

映画の話っていうのもまあまあどこからやるのかというのは考えます。 以前のエントリー「うたかたの日々」で本について書いたんですよ。 僕は相手と自分とのサムシングを確認する本を持ってるって(そんなこと書いてない)。 いろいろ書き連ねることはあるけ…

8月19日 バクティとともに 

バクティとともに 8月19日は僕のモナミ、フレンチブルドッグのバクティの命日です。 もう10年近く前に亡くなりました。でも、今でもそのぬくもり、手触りはこの身体が憶えてます。なので、いつでも呼び出せる。呼び出して足元に居てもらったりします。そうす…

怪談 「夜、訪ねてくる音と」

こちらも2004年頃に自分のwebサイトに掲載したものです。 「音」に関係する怖い話なので静かな夜に読んでください。 「夜、訪ねてくる音と」 都会の真ん中に住んでいても、夜が深くなると自分の立てる音しか聞こえないような静かな夜がある。静かな夜という…

「詩」について

僕は字を読むのは苦手じゃなくて、読書も少しやるんですが、実は「詩集」というのは読んだことがないんですよ。あるのはストーンズとディランの詩集ぐらいで、これは歌詞の日本語訳集ですから詩集とは違いますよねえ。友達で詩集も嗜むやつがいて、彼が「気…

映画と本

僕にとって映画と本の違いから始めます。 映画は、映画館で観るなら当たり前、部屋でDVD等を観ていてもなかなか途中でやめるのは難しいです。止めるならオープニングすぐ、音楽でいうイントロで飛ばすみたいな感じですね。それならなんとか出来ます。僕の場…

「うたかたの日々」 ボリス・ヴィアン

うたかたの日々/ボリス・ヴィアン 本の中身について書けるかはちょっと分からないままノープランでスタート。 「あなたの一番好きな本はなんですか?」とか、「一番お勧めの本はなんですか?」とか、「今まで読んだ中で一番面白かった本は?」とかさ。まあ…

怪談 「アパート」

この話は2004年に自分のWEBサイトに載せたものです。経験自体は高校時代ですね。 「アパート」 僕は、幽霊とか霊魂と呼ばれているような超自然的な存在を一応信じている。この目で見ているからだが。しかし、人の「霊」が生前と変わらない意識を持ったまま存…

切断操作

2004/05/20 切断操作 「切断操作というのは、共同体主義的なムラ社会に特有な問題処理の作法である。 たとえば、誰かがトラブル(例えば、殺人などの犯罪)を起こしたとき、ムラ社会では 「あいつは、変なやつだ。だから、おかしなことをやった」 とムラ人た…

「母なる夜」 カート・ヴォネガット

p148 「アメリカが嫌いなの?」 と彼女は言った。「好くのも嫌うのも馬鹿げている」 とわたしは言った。 「国に対して感情を動かしたりしないんだ。不動産に興味はないからね。これはわたしの 人格の大きな欠陥だけれど、国境を土台にものを考えることができ…

怪談 「丸コゲ」

前のエントリー「学校の怪談」は、15年前の”体験談”でした。こちらは25年以上前としておきます。まだ20代初めの頃ですね。出てくる彼女は全盛期の松雪泰子をイメージして下さい(笑)。いや、似てましたよ?そう言われて紹介されましたから。本来ならその人…

怪談 「学校の怪談」

15年前の体験です(?)。 僕は無から話は作れないと言っておきましょう。 「学校の怪談」 公立の学校ってのは金が無いものなのか知らないが、生徒が帰った校舎はすぐに電気が消される。 いやそれは当たり前だとおっしゃるかもしれませんがね、俺がまだそこ…

2014年7月20日の記憶

(すいません。またなげーッス(笑))。 ツイッター関連のアプリで「カコミエール」というのがありますよね。それを起動すると1年前以上のその日の自分のツイートが見られるという不健全なアプリです(笑)。それを起動したらですね、5年前に「この席は忘れ…

高校時代? 過去の記憶

この「事件」は記録されていない。 いい思い出や心に残った体験は記録に残す。そうすれば、何年後かにそれを読み返したとき詳細な記憶が蘇ってくるからだ。これに気づいたのは結婚する寸前までいった恋人と別れたときだった。そのとき俺は彼女との楽しかった…

桜木町、ゴダール

17時に桜木町の駅で待ち合わせをして彼氏に会ってきた。 正確に書いておこう。 6月26日(水)の10:50に会社からGmailで彼氏にメールを送信している。普段でもまあ2日ぐらいは返信が返って来ないことも(お互い)あるので特に気にはしていなかったが、「週末…

黄昏のシーン 記憶の記録

ふと思い出した。というか、ずっと忘れられない情景ってあるじゃないですか。古い8mmビデオみたいな。短いシーンのつながり。 所謂「たそがれどき」ですね。 夕暮れ時のことを指しますから、赤味がかった色合いを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、僕の…

愛と平和と相互理解

(こんな長いの読みたくねえよ) 「相互理解」とは一体何だ?というところはそれなりに突き詰めていく必要があると思いました。というのが今日のネタ。 あの、他人との対話(もしくは他人への表現)において「言葉」の定義って非常に大事じゃないですか。 特…

「それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条」 ケント・M・キース

2008年8月24日にどこかに書きました。 更新されるたびに必ず読むブログのひとつに「極〇ブログ」がある。話題はそのとき様々だが、あるとき書評で『それでもなお、人を愛しなさい 人生の意味を見つけるための逆説の10カ条(ケント・M・キース)』が紹介され…

SKIP

今日はとびっきりのエピソードだ。 仕事で下手打ったけどどーでもいい。 地元駅へ向かう乗り換えで階段を上っていたら女子中学生が追い抜いて行った。階段を上り切ったとき、目の前でそのJCが手をヒラヒラと踊らせながらまさしく弧を描きスキップして走り去…

人間と犬との共生

先に書いておくと、この記録はスマホ画面で読むのは大変かも。でもですね、昔は真面目なことも考えてたってことで。これは以前、犬飼いだった頃に開いていたwebサイトの記事の抜粋です。 ///// 2003.08人間と犬との共生 犬飼いとして都市で暮らす基本スタン…

バスケット 1984年

過去の「記録」です。 16歳の初夏。見た感じは、色が透き通るように白くてさ、髪はハネさせて短くて明るい色。まつげがクリンとカールしててパッチリした瞳の目尻がキュっと上がってる。それでちっちゃな唇がぷっくりしてて真っ赤なもんだからもう釘付けって…

在りし日の下北沢の思い出

ちょっと解説しておこう。今から書かれるのは15年前に書かれた15年前の記録なので30年前の話です。下北沢が再開発されるずっと前の話。 2004年12月10日記述 今から15年近く前。 先輩のバンドマン連中が下北の駅前で無許可路上ライヴをやるというのでビデオカ…

「ストーン・シティ」 ミッチェル・スミス

2004年10月22日にどこかに書きました。 昔、一度買って読んでいるのだが捨ててしまったのでまた買った。同じビデオを2回借りるのとあまり変わらない。 アメリカの刑務所内で発生した殺人事件を、囚人である主人公が解決する話。とにかくアメリカの刑務所は…

「リヴィエラを撃て」 高村薫

2004年02月にどこかに書きました。 「ジャックは日の当たるベラスケスのアパートで、ノートに手紙を書いていた。『愛するリーアンへ。また会えるかも知れないし、もう会えないかも知れない君に、これを書きます。』そう書き出し、続けて、自分の父イアン・パ…

「アメリカン・タブロイド」

2003年1月にどこかに書きました。 「アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの墜落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うこと…

「ニューロマンサー」 ウィリアム・ギブスン

そのうちそれについて書くかもしれませんが、僕は依存症体質なので好きなものは繰り返し愛でるタイプなんです。なんでも。なんでもよ。映画も本もそれで、昔はよく恋人から「あなたは何でそうも同じ本を何度も読んでるの?バカじゃないの?」と呆れられたこ…