「アメリカン・タブロイド」

 

2003年1月にどこかに書きました。

 


アメリカが清らかだったことはかつて一度もない。われわれは移民船のなかで純潔を失い、それを悔やんだことは一度もなかった。アメリカの墜落を特定の事件や状況のせいにすることはできない。最初からないものを失うことはできないのだ。

アメリカン・タブロイド』 序文より

著者紹介

ジェイムズ・エルロイ James Ellroy

1948年、ロサンジェルス生れ。10歳のとき、実母が何者かに殺害され (迷宮入り) 、以来、作家となるまで犯罪者同然の (というより犯罪者として) 生活を送る。1950年代のロスの犯罪と権力の腐敗を描く<暗黒のLA四部作>で暗黒小説の巨匠としての名を不動のものとする。本書は、アメリカ現代史を政治と犯罪の癒着という暗黒小説的文脈で語り直す<アンダーワールドUSA三部作>の第一作。

 


2019年現在

エルロイは一時期よく読んでましたね。
翻訳でも非常に癖のある文体でなかなかに読みづらかった記憶がありますが好きでした。
というか、何しろ長いんですよ(笑)。本厚っ!みたいな。
内容も濃くてですね。ケネディ暗殺事件についてあらゆる陰謀論を資料にして書いた、みたいなことを確か言っていたと思うのですが、とにかく情報量が多くてたぶんその手のことを割と興味を持って読んできた自分ですら道に迷いましたね。
ただとにかく時間はつぶせるのでバンコクに短期赴任していた頃に持って行きました。


僕は酒をやらないし、赴任となると「生活」だから中心街から少し外れた所のホテルを一人で(通訳の子に頼んで)取ったんですよ。別に静かなところがいいとかいう話ではなく、歓楽街に住みたくなかったという感じですかね。
なのでローカルが行くショッピングモールをブラブラしてペラペラのシャツとか買ってました。あとヒマだから何故かダンベル買いましたね(笑)。あれ?確か持って帰って来たな。まったく大した重さではなかったですが無駄ですよねえ(笑)。もう無いです。
(休日は通訳の子が観光に連れて行ってくれたりしましたよ)

つまり酒も飲まなければ女性も買いませんので夜はヒマなんですよ。
それで食事も済ませたらやることないから本を読むしかないんですよ。テレビ見てても訳分かんないですし。スマホ無い時代です。

だからエルロイの話をするとバンコクのホテルの一室を思い出します。
おかげで集中して本が読めて良かったですねある意味。

ぜんぜんいらねえ情報をどんどん垂れ流していきますけど、僕はサラサラのシーツとかダメなんですよ。だから自宅のベッドはタオル地(パイル生地)のボックスシーツとタオルケットで超幸せなんですが、ホテルって当然違うじゃないですか。そう、バスタオルを敷くんです。マジいらねえ情報でした。

1回だけ当時つきあってた彼女に国際電話しました。ごめん、会社の携帯です。